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松坂引退

ちょっと遅れましたが、松坂大輔が引退しましたね。
年齢も近く、平成の怪物と呼ばれた甲子園での投球を目の当たりにし、度肝を抜かれたのは今でも覚えています。
甲子園の決勝でノーノーやるって、マンガじゃないんだから…(・_・;)

プロになり、初登板の日。
TVで見ていた当時ファイターズの3番を担っていた片岡を、文字通りキリキリ舞いにさせた剛速球。
曲がりすぎるスライダー、マウンドでの風格。
どれをとっても一級品。
高卒デビュー1年目のルーキーがプロ相手に不敵に笑うのを見て、化け物かと思いましたね。
それこそ漫画かと。

そんな松坂も、30以降は怪我に泣かされ続けましたね。
肩を痛め、肘を痛め、ボロボロになりながら日本球界に復帰。
それも安い給料で復帰し、カムバック賞を貰っていましたが、平成の怪物と呼ばれた姿は無くなっていました。

あれだけの球を投げて身体を酷使していたんでしょう。
ケアが足らなかったのかもしれませんが、それ以上に体を削りながらの投球だったということですね。

速球投手はどうしても短命になってしまいます。
かつて「肩は消耗品」と言っていた監督もいました。
本当に、人間の体は機械と同様に使い続ければ擦り減りますし、緩んできて壊れてきます。
それを分かっていても、酷使してパフォーマンスを上げていくのがプロ選手。
引退後は痛みと共に暮らしていかなければなりません。
悲しい職業です。

松坂も分かっていたと思います。
それでもプロにしがみつきたいと思っていたんでしょう。
そういう選手はホントに多いですね。
自分もしがみつきたい一人なので、気持ちが痛いほどわかります。
でも、いつかは限界を感じ、退く時を迎えます。
怪物でも人間に戻る時が来るわけです。

もがき苦しんだ平成の怪物は、晴れやかにマウンドを去りました。
晩年の苦しみはあれど、それ以上に鮮明に映るデビュー当時。
今でも全く色褪せることはありません。
松坂投手お疲れ様です。
あの感動は忘れません。

by crasher_gomes | 2021-10-24 16:56 | ホボニチ