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2020年 11月 03日 ( 1 )

訃報に次ぐ…

訃報が二つ来てしまいました。
載せるものではないとも思うのですが、通夜にも葬儀にも行けそうになく、苦しい心の内を吐かせてください。

一つは山梨のドンI山先生。
実際には直接話したことなどほとんど無いです。
大会の時などにちょこっと声を掛けて頂いたぐらいです。
しかし、自分が躰道を始めてから、どれだけ山梨の躰道に影響を受けてきたか。
高校生の時は、帝京三高に負けたくないとの思いを持って頑張ってきました。
特にライバルの太牧には高校生大会で負けて二冠を取られ、悔しい思いをしました。

その高校生の時、太牧が東久留米だったこともあり、三鷹高校で出稽古に行ったことがあります。
その頃にはI山先生ではなくS水先生が指導をしていましたが、「夢見る少女じゃいられない」を流しながらアップを行っていたのが、非常に印象的でした。
サンドバッグが無いため、体操用のマットを巻いて代用していたのも新鮮でした。
その時たっくんとリャンを出会ったのも、思えば運命的でしたね。
当時一年生で茶帯を締めていて基礎がやたらとしっかりとしていたので、練習後の談話で二人と話して山梨正統館でやっていたとのこと。
その時初めてI山先生の教え子と接したのだと思います。
彼らとは大学同期となり(おして知るべし)、その後も何度となく対戦を重ね、良きライバルであったと思います。

I山先生の息子は、高校ではサッカーをやっていたそうで、会ったことがありません。
もし高校生の時、I山が躰道をしていたら、あの高校生大会の結果は別になっていたかも知れません。
彼が拓大で躰道を再開し、瞬く間にトップ選手として出てきたのを見て、ゾッとした思いがあります。
彼の技術の洗練さは凄まじく、学生大会、全日本での法形、実戦の活躍を見ると、I山先生の指導の凄さを感じられるものでした。
実はI山とは試合では直接対決したことがないのですが、同い年の太牧と三人で互いに意識しあっていたと感じています。
彼が常に先にいたからこそ、それに負けじと頑張ってこられたと思います。

自分の躰道人生の中で、山梨県の、I山先生の作ってきた躰道が、これほどまでに影響していたんだと、改めて感じています。
直接的な指導はなくとも、間接的に多大な影響を受け、躰道を続けていく活力を与えられていたんだと思うと、本当に偉大で素晴らしい先生だったと思います。
御冥福をお祈り申し上げます。
また、息子であるI山自身、I山先生を親父と呼ぶ太牧、彼らの心の苦しみは自分の比では無いと思います。
二人もI山先生のように他に影響を与えていく人間です。
この悲しみを乗り越え、彼らにもI山先生のような偉大な先生になってもらいたいです。
彼らは太陽なのでまだまだ躰道界を照らし続けていき、I山先生の躰道遺伝子を次に繋げていってもらいたいと思います。


もう一つの訃報は、本日入ったD井先生の訃報。
D井先生は、自分が躰道を始めた時には多摩地区の偉い先生であり、IHI躰道部の指導をされていたと記憶しています。
大会の審判長としても良くいらしていましたが、偉ぶらず言葉も優しいものばかりで、その人柄の素晴らしさが感じられるものでした。
印象的だったのは、高校生の時、東村山大会だったかの開会式の予行練習で国歌斉唱を行ったのですが、始めにD井先生が「上手くないんだけどね」と言いながら見本を示されたんですが、「君が世は~」と歌ったら低めの渋い声が響き「なかなか良い声が出るねぇ」と自画自賛されたのが面白く、そしてD井先生が一気に好きになったエピソードでした。
強化練では、今は無くなりましたが、田無にあったIHIの道場を毎週使わせてもらい、固い畳と寒い道場でキツい練習を行ってました。
たまにD井先生もいらして下さり、何度かK野先生やT畑先生と実戦の練習にちょこっと参加されたことがあり、普段審判しかされていない先生が実戦をしているのがとても貴重に思えたのを良く覚えています。
決して威張らない方でしたので、大会などで挨拶をすると少し話をして下さり、恐れ多くも嬉しい思いをしました。
フィンランドの世界大会では飛行機が隣の席となり、大変緊張しましたが、そこでも気さくに話しかけて下さり(始め塚中先輩と間違えていましたが…)やっぱり素晴らしい人だなぁと改めて思いました。
年齢も78歳とのことでしたが、それでもやはり悲しく寂しい思いで一杯です。
本当に御冥福をお祈り申し上げます。


この一週間で躰道界の重鎮がお二人旅立たれてしまいました。
どちらの方も大変素晴らしい先生でしたので、とても残念です。
でも、向こうでは最高師範と田畑先生や高道先生方が、楽しみにお待ちだと思います。
しっかりと休んで、これからの躰道を上で見守っていて下さい。

by crasher_gomes | 2020-11-03 22:33 | 躰道記